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埋伏歯(まいふくし)

埋まっている歯のことです。
親知らずが主ですが、他の歯もよくあります。
障害のないものはそのままでも良いですが、何かしらの症状があるものは抜歯します。

埋伏歯
親知らずの埋伏歯例
親知らず以外の埋伏歯例
親知らず以外の埋伏歯例

  • 親知らずのあたりが痛い
  • 歯茎などに違和感が…
治療方法

大きい神経血管の位置、歯の方向、歯が埋まっている深さなどをレントゲン、CTで確認した上、効率よく抜歯します。

人ごとじゃない!? 親知らずの話

1.親知らずってどんな歯?

正式には第三大臼歯または智歯と言います。上下左右の一番奥に位置する8番目の歯で、高校生から中年層の間で生えてきて、実際には生えてくるのかこないのかがはっきりしない厄介な歯と言えます。

2.親知らずのトラブルって?

親知らずがきちんと生えている場合でも中途半端な生え方をしている場合でも、奥にあるために歯ブラシがうまく届かず、清掃不良の結果、虫歯や歯ぐきの炎症になることが多いです。歯ぐきから全く出てなくて埋まっている場合でも、手前の歯の周囲からバイ菌が入り顔が腫れたり大きい痛みがあったりすることがあります。他にも親知らずの存在自体が歯並び、噛み合わせに悪影響をもたらすことや顎関節症の原因のひとつになっていることもあります。 

3.親知らずの治療って?

単純な虫歯の場合で、かつきちんと上下で噛み合って機能している歯は、虫歯治療をして残していきます。ただ虫歯のみでなく親知らずの周りにバイ菌が入って起こる症状(周囲歯ぐきが腫れて出血したり、膿が出たり、アゴや顔が腫れたり)がある場合や、噛み合わせヘの悪影響、顎関節症など別の病気の原因になっている場合は抜歯になることが多いです。

4.親知らずの抜歯は痛い?腫れる?

上アゴの親知らずは痛み、腫れは少ないです。下アゴはその逆で痛み、腫れが大きいことが多いです。これは上アゴは含気骨(がんきこつ)という空洞の覆い柔らかい骨で、下アゴは長管骨(ちょうかんこつ)という硬い骨である違いや、そばに通る神経の状況が影響します。抜歯後1週間位は徐々に弱くなるとはいえ、何らかの痛みがあると思っていた方がいいと思います。

5.若い世代の方への親知らず抜歯アドバイス!

親知らずは痛くなる時期をはっきりと予想するのは難しいですが、レントゲンと口腔内をみると痛くなる可能性が高いか低いかはある程度わかります。症状がないものをやみくもに予防的に抜くというのは基本的には賛成しませんが、痛くなる時期が大学受験や就職試験などその人の人生に影響する出来事にあたらないためや、結婚前の女性の方で妊娠・出産の可能性が高い場合(妊娠時期や産後は積極的にお薬服用や手術ができないことがあるため)は早めに抜歯をしておくというのもアリかと思います。

6.いまどきの親知らず抜歯

最近はCT撮影をするケースが増えています。なぜならレントゲンだけではわからない情報を得られ、手術の安全性を高めることができるからです。その1例として、レントゲン(写真1)では親知らずの根がまっすぐに見えていてもCT(写真2)でみると釣り針みたいに曲がっています。事前にわかっていれば手術の方法をかえたり、他にも大きい血管や神経の位置をきちんと把握できるため安全性は高くなります。もちろん保健診療の範囲で撮影可能です。CTを利用することにより、より安心で安全な歯科的外科治療が提供できると考えます。

写真1
親知らず抜歯
写真2

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